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ジャニーズWESTが放つ、魂の応援歌「証拠」を聴いてみてほしい話

 2020年6月24日、もしかしたら今日、世界が変わるかもしれない。

そう思わずにはいられない理由というのが、2020年4月23日にデビュー6周年を迎えたジャニーズグループ・ジャニーズWESTによる新曲「証拠」が発売されたからに他ならない。
昨年2019年にFIVBワールドカップバレーボール2019のスペシャルサポーターに就任したあたりから、グループが持ついくつかの軸として “応援歌” を見据え始めたジャニーズWEST。そんな彼らが満を辞してリリースした新曲「証拠」は、全人類に届ける渾身の応援歌だ。

 発売に先駆け、レギュラー番組はもちろんニッポン放送のラジオワイド番組「オールナイトニッポンプレミアム」や、TBSテレビの音楽ライブ番組「CDTVライブ!ライブ!」など今まで以上に露出の機会が多かった「証拠」。しかし、リリースされたCDを手に取りフルサイズで聴いてみると、また違った魅力が見えてきてしまって。その理由の1つとして挙げられるのが、ほとんどミニアルバムと言っても過言ではないほどのラインナップを誇るカップリング曲だ。全3形態からなる「証拠」について、購入を悩んでいる人たちの背中を押したくて。そんな思いから、久しぶりにブログを書いてみているわけです。

わからないけど、おそらくジャニーズWESTにとってターニングポイントにもなりそうなこのシングル。どうかどうか、たくさんの人の心に届きますように。そんな願いを込めて、各形態の推しポイントを紹介していきたいと思う。

 

 

 

 

1.初回盤A【CD+DVD-A】 

CD収録曲
M1:証拠
M2:You ain't mine
M3:サヨナラなんかじゃ終わらせないから
M4:証拠(オリジナル・カラオケ)
M2:You ain't mine(オリジナル・カラオケ)
M3:サヨナラなんかじゃ終わらせないから(オリジナル・カラオケ)

DVD収録
「証拠」Music Clip & Making

tower.jp

 

M1:証拠
作詞:Kanata Okajima / 栗原暁(Jazzin' park) 作曲:Kanata Okajima / 久保田真悟(Jazzin' park) / 栗原暁(Jazzin' park)

 
 メンバーの藤井流星神山智洋がW主演を務める、日本テレビ シンドラ「正しいロックバンドの作り方」の主題歌。疾走感あふれるエモーショナルなバンドサウンドと、メンバーの熱く男くさい歌声が魂を揺さぶってきて、普段アイドルの曲を聴かないという人にも間違いなく刺さるであろう楽曲。

必聴ポイントとしては、アイドルらしからぬ、叫んでいるかのような “がなり声” で歌い上げるその熱さ。そして、年齢・性別・立場なんて関係なく、すべての人を応援するその歌詞。

 

ーこんなにも笑って いや 泣いて 忙しなく叫ぶ キミの心は 頑張っている証拠だよー

こんなに全力で肯定してくれるなんて、思いもよらなすぎて、不意打ちに涙腺をぐらぐらゆるめてくる。「こんなに頑張ってるのに」って、理不尽や不条理を抱えて生きている人は想像以上にたくさんいるはず。でも、「ああ、今の自分はぜんぜん頑張れていないな」っていう、どうしようもない無力感を抱えている人のことも包み込んでくれているのがこの「証拠」の魅力で。

 

ー完璧じゃ疲れちゃうよ

 らしく行こうぜ Long & Winding Road

デビュー前から、数えきれないほどの “悔しい夜” を超えてきたジャニーズWESTが歌うからこそ、説得力が違う。“らしさ” が未来の自分を助けてくれるはず。歌う人によって声色がぜんぜん違うのもポイントで、優しく寄り添ってくれる声や力強く背中に手を添えてくれる声。どこをとっても「最高」の一言しか出てこない。

作詞作曲を務めたのはKanata Okajima。過去のジャニーズWESTでいえば、アルバム『WESTival』に収録されている「GOD DAMN」では作詞を行なっている。

:ライブでの生演奏が至高かと思いきや、CD収録版からも止めどない熱量が伝わってくる魂の歌。

 

 

M2:You ain't mine
作詞:Kanata Okajima / CLAUDE S. 作曲:O-BANKZ
/ Erik Lidbom / J. Praize

 ジャニーズWESTは、英語詞の発音がめちゃくちゃ上手。おそらく、耳の良さと歌う上での直感力がずば抜けている気がする。ミディアムテンポで裏打ちのリズムは、洋楽が好きな人の耳にも馴染みやすいはず。また、全3形態のなかでも、特に7人の歌声が混ざり合っているのがこの楽曲だと思う。声質や歌唱法、クセも多種多彩な面々が揃うジャニーズWESTだけど、全員が「せーの」で歌った時の声が絶妙で。重なり合って混ざり合って、まるで1人の人間が歌っているかのように溶け合う。

ーI regret, I'm sorry とか 聞き飽きたよ Girl

 カラダでごまかして We're so stupid creaturesー

 ジャニーズ1のなで肩を誇る、濵田崇裕(はまだ・たかひろ)。普段は天然で癒しオーラを放つ彼が歌うのが、1番の上記パートだ。お茶の間に届けているふんわりとした雰囲気からは想像もつかないような歌声で、初めて聴いた時は心臓が止まるかと思った。従来の勘の良さに加え、ここしばらく英語の勉強をしていることもあり、英語の発音はなめらかで抜群。濵ちゃんはいつまで経っても掴めなくて、気づいた時には底なし沼にダイブしている状態。このパートが刺さった人は、底なし沼から次から次へとあふれて止まらない魅力に気づいてしまった人です。沼にようこそ。

 

ーFirstly かなり 関係は Complex From the start 生まれも Far away star

 たまにやけになって I went for somebody else

 I've crossed the line badlyー

グループのセンターで、番組ではいつも満面の笑みを絶やさない重岡大毅(しげおか・だいき)が歌っているこのパート。どんな楽曲でも気持ちで歌っていることが伝わってくるのが彼のよさでもあり、持ち味でもある。そんななかで出てくるのが、重岡節と言ってもいい独特の “しゃくり”で。これまでは気持ちで歌っているところで不意に出てくる印象だった “しゃくり” が、ここ1年くらいでを自由自在に操っている感じが出てきている。歌唱力がメキメキと成長している重岡さん、どこまでも目が離せない存在だ。

作曲者であるO-BANKZは、ほかにアルバム『パリピポ』では「SCARS」を。Erik Lidbomは、嵐の「Turning Up」などを作曲しているスウェーデン出身の音楽プロデューサーで、ジャニーズWESTの楽曲を手がけるのは(おそらく)初となる。幅広い層に響くおしゃソングを作るこの人には、今後もぜひとも楽曲提供していただきたいところ!

: 聴けばわかる、ジャニーズWESTのヤバさ。メロディアスに忍び寄り心臓をにぎり込むオシャ色気ソング。

 

 

M3:サヨナラなんかじゃ終わらせないから
作詞:MORISHIN 作曲:MORISHIN
/ REO

 ギター1本から始まるイントロ〜Aメロの雰囲気が、叙情的で大人のジャニーズWESTが楽しめてしまう1曲。と思いきや、サビはぐっと曲の世界に引き込むメロディックさがあって、決してミディアムバラードというわけではない。熱くまっすぐな「証拠」とは対照的に、センチメンタルで哀愁ただようこの楽曲は比較的キーが低めなので、藤井流星(ふじい・りゅうせい)の響くような声が光る。

ドラマチックな楽曲展開で、まるで短編小説を読み終えたようなストーリー性を感じる。年齢を問わず楽しめる楽曲が多く揃うジャニーズWESTのなかでも、これは特に大人にも響きそうな楽曲。2回聴いた時点で、今後繰り返し聴く率がかなり高くなりそうな予感がしているほどに、静かに熱いムードがとてもとても良い。

MORISHINは、過去に「僕ら今日も生きている」や「青空願ってまた明日」、最新曲でいえば「アメノチハレ」も制作しており、ジャニーズWESTの楽曲において、“安心と信頼のMORISHIN” といったところ。これからもお世話になります!!

:これは間違いなく、隠れた名曲。酸いも甘いも噛み分けた、今のジャニーズWESTが歌うからこそ輝くドラマチックさ。

 

 

DVD:Music Clip & Making

 ジャニーズWESTにはまった理由に、“メンバー同士の仲の良さ” を挙げる人は多いはず。ジャニーズJr.時代から数えれば、もはや家族よりも長い時間を共に過ごしてきた成人男性7人。中間淳太(なかま・じゅんた)曰く「年々仲良くなっていってる」という言葉を冗談では?と思う人もいるかもしれないが、これは紛うことなき真実である。DVDを見ているとわかるが、この7人暇さえあればワチャワチャとはしゃぎあっている。まるで男子高校生の休み時間を覗き見している感覚になる。特に、今回のMakingでは仲良しっぷりが限界突破していた。見れば見るほど、個性豊かな7人兄弟にしか見えなくなってきた。

 「おじじ可愛いな」と言われても、一切意に介することなく受け入れるスタンスの最年長・中間淳太。ここ数ヶ月の間にインタビューやブログで話されていた、メンバーからの「おじじ」呼びブーム期に重なっていたからか、日常として違和感なく受け入れている感にほっこりした。

 リポーターを買って出ておきながら、その後エンディングまでリポートらしいリポートがなかった、濵ちゃん。終始楽しそうにはしゃぎつつも、弟組の神ちゃんやシゲと話す様子はさながらお兄ちゃん。糸目で笑う濵ちゃんが愛おしすぎる。

 動きの端々に沖縄感がただよう桐山照史(きりやま・あきと)は、遠くから聞こえてくる鼻歌レベルでさえ歌唱力がずば抜けている。黒髪短髪×黒インナーの組み合わせ、最高。歌い出しの演技でふざけてクルクル回る照史くんを見て、舞台上で踊る照史くんに会いたくなった。

 ジャニーズWESTのセンター・重岡は、情緒がこわい。何度も繰り返される「バナナ!」のくだりが、冠番組「エージェントWEST」で見られた幻の「ティーーー!」を彷彿とさせて震えた。かと思ったら、撮影中は誰よりも熱く・まっすぐ歌いあげ、WESTのセンターたる所以が見られて。衝動のままに歌って笑うシゲの姿を見ていると、なぜだかすごく勇気が出てくるし、自然と笑顔になってしまう。

 金髪長髪という、劇的に強いビジュアルをしている流星。存在がルーブル美術館。デビュー以来ぐんぐんと成長している歌唱力が、最近ではより安定感を持ってきていて、自身の持ち味を活かしつつ歌っている様がプロ然としていて本当に頼もしい。花瓶を落としてしまったりする天然っぷりは、これからも変わらないでいてほしい。

 「(証拠では)一人の男として歌っている」と話す神ちゃんは、私たちの大好きな神ちゃん。リップシンクでも全力で歌う姿は胸を打つものがあるし、本当に魅せ方が多彩な人。1番Aメロ撮影中のオフ時間に大きなあくびをする姿や、濵ちゃんと仲良く話している姿はさながらキュートなお猫さま。罪深い可愛さです。

 末っ子・のんちゃんは、キメシーンでほろっと笑ってしまうのが「THEのんちゃん!」という感じがして、あまりの愛おしさに咽び泣くしかない。そんな男前に生まれてきたら、頼まれなくてもキメ顔をしてしまいそうなところを、マインドがコメディアンすぎて笑ってしまうあたり、罪深い可愛さでした。黒ライダース×ピンクのスラックスを合わせたスタイリング、モデルとしての本領発揮といったところで最高に似合ってました。

:生粋のコメディアンマインドを持つ7人兄弟のメイキングシーン、可愛いとかっこいいがギュッとなりすぎている問題。オタク気質な自覚がある人は見るっきゃないやつ。

 

  

2.初回盤B【CD+DVD-B】 

CD収録曲
M1:証拠
M2:間違っちゃいない。
M3:ANS
M4:証拠(オリジナル・カラオケ)
M2:間違っちゃいない。(オリジナル・カラオケ)
M3:ANS(オリジナル・カラオケ)

DVD収録
Special Studio Recording(証拠 / 間違っちゃいない。 / ANS)

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M2:間違っちゃいない。
作詞・作曲:重岡大毅

 2018年リリースのアルバム『WESTV!』に重岡・神山・濵田のユニット曲として収録されていた楽曲を、今回新たに7人での歌唱バージョンとして収録。メンバー全員が口を揃えて「これからのWESTにとっても、大切な1曲になる」と話すほど、7人の想いが詰まった1曲。普段なかなか胸の内を明かすことのないシゲが、心の奥の奥から紡ぎ出した言葉たちは、メンバーだけでなく聴く人すべてに届く気がしている。人は誰しも孤独を抱えながら、もがきながら生きている。そんな心に寄り添ってくれる温かい曲が再編曲され、7人で歌うことでより柔らかくて大きな愛で包んでくれているかのような楽曲へと生まれ変わった。壮大なストリングスも、7人の歌声が乗ることで密な空間を生み出している感じがして、広い会場から小さなライブハウス、はたまた街角にも似合う “ジャニーズWESTらしさ” がある。

 今回初めて歌唱したメンバーの新鮮さはもちろん、再度歌唱した神ちゃん・濵ちゃん。2人のアレンジが前回よりさらにパワーアップしていて、この短期間でこんなにも成長していたのかと驚かずにはいられなかった。

:何かに迷っているとき、心が折れそうなとき、傍に置いておきたい1曲。あなたの大切な誰かに贈ってほしい。

 

 

M3:ANS
作詞:神山智洋 / 藤井流星 作曲:神山智洋

 ドラマ「正しいロックバンドの作り方」にインスパイアされて生まれた、メンバー制作楽曲。作詞を務めたのは、前述のドラマで兄弟役を務めた神山智洋藤井流星の2人だ。これまで、グループのメロディメーカーとしてメキメキと頭角を現していた神ちゃんと、ここ1年でグループのプロデュース面において指揮を執っている流星による作詞と聞いて、楽曲を聴く前から勝利を確信してしまったほどに制作面において絶大な信頼を寄せている2人。

CDをプレーヤーにセットし、歌詞カードを見つつ再生ボタンを押す。バンドマン4人を描いたドラマの世界観にマッチした、バンドサウンドが耳に飛び込んでくる。地鳴りのように響くバスドラの震音、絞り出すみたいな濵ちゃんのシャウト、疾走感溢れるメロディ。これは、間違いなく熱いバンドマンの魂を宿した楽曲だ。WESTはロックな歌い方がすこぶる似合う。

ドラマの中で、ステージに上がる前のバンドマン4人が円陣を組んで叫ぶコトバ「キエチマエ カナシミ」が、サビ終わりに組み込まれているのだが、7人の切実な願いが伝わってくるようで、なぜだか目頭が熱くなる。

あえて歌詞の引用はしないでおく。CDを手に入れた際には、ぜひ歌詞カードを見つつ聴いてみてほしい。

:カナシミの向こう側が垣間見える、7人が出したアンサー。

 

 

DVD:Special Studio Recording

 正直、このDVD単体でお金を取ってもいいくらい。このDVDには、それほど満足度の高いスタジオライブが収録されている。ジャニーズWESTにとって初の試みとなった、今回のスタジオレコーディング。これまでメンバー自身も「グループ最大の強みはライブ」と明言していたし、ファンも同じ思いだった。もちろん、メディアで歌い踊るジャニーズWESTも大好きだ。ただ、あの熱量・一体感が味わえるのはライブに勝るものはないと思っていた。しかし、「証拠」発売に際して出演した数々のテレビ番組では、ライブでしか感じられないと思っていた熱量や一体感がテレビ越しに伝わってきたような気がしていた。それが確信に変わったのが、このSpecial Studio Recordingを見た時だ。お客さんもいない、決して広いわけじゃないスタジオでのレコーディングだったにも関わらず、そう思わされたのだ。それは彼ら自身が画面越しの私たちに向け、全力で歌を届けてくれたからに他ならない。

 このDVDには、スタジオレコーディングのほかに楽曲ごとのTALK ABOUTも収録されていた。パフォーマンス後、膝を突き合わせ言葉を交わした7人の表情は達成感たっぷりの笑顔でとてもとても誇らしげだった。そこで交わされた会話に散りばめられていたのは、どれもかけがえのない言葉ばかりで、こんないちファンのブログで知ってしまうのはあまりに勿体ない。なので、どうかDVDを見てほしい。間違いなく「見てよかった」「ジャニーズWESTに出会えてよかった」と思うに違いない。私だけかもしれないが、「ANS」のTALK ABOUTでシゲが口にした目標がなぜだかとてつもなく嬉しかった。これまでジャニーズWESTが作り上げてきた作品を心から愛しているファンの想いが、伝わっていたんだと思えたからだ。

いつまでも貪欲で、まっすぐで、泥くさい7人でいてほしい。

ジャニーズWESTは、ライブで生まれる奇跡みたいな空間をいつでもどこにでも持ち出せる “自由” を手に入れた。

 

 

3.通常盤【CD Only】 

収録曲
M1:証拠
M2:ハッピーメイカ
M3:いまだ!!
M4:はんぶんこ

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M2:ハッピーメイカ
作詞・作曲:久保田真悟(Jazzin' park)

 5人のナツオトコを擁するジャニーズWESTにぴったりな、常夏のスーパーご機嫌ソング。小気味良いリズムと、突き抜けるメロディが夏を連れてくる。ライブで聴いたら、曲を知らなくても「SAWAGE!!」「A!SO!BE!」と思わずタオルを振り回したくなるはず。「ハッピーメイカー」は、野外コンサートでびしょ濡れになりながら聴きたい、フェス映えばっちりな楽曲だ。今年の3月18日に発売された最新アルバム『W trouble』に収録されているm-floの☆Takuによる楽曲「ごっつえーFriday」もフェス映え抜群の1曲だが、「ハッピーメイカー」はそれとはまた違ったお祭りムードが漂う。歌がうまいからこそ組み込める “アソビ” もふんだんに散りばめられていて、そういうところはさすがジャニーズWESTといったところ。メンバー全員がラップパートを担えるというのも、実は強みな気がする。

:ギラギラジリジリの太陽が似合うジャニーズWESTがお送りする、ご機嫌常夏ソング。

 

 

M3:いまだ!!
作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二

 全国民が1度は必ず見た記憶があるであろうアニメ「忍たま乱太郎」の、第28シーズンの新エンディングテーマとなったこの曲。世代を超えて愛されるアニメにぴったりの、ポップでキャッチーなメロディが元気をくれる。表題曲「証拠」を歌っているのと同じ人が歌っているのか?と疑問を抱いてしまうほど、7人全員歌い方や声色がガラッと変わるのが印象的だ。楽曲ごとの歌い分けが “あっぱれ” すぎて、もはや驚かなくなってきている気もする。

世代は違えど、どの世代もそれぞれの「忍たま乱太郎」ソングがあるはずだ。幼い頃、テレビの中で流れていたお決まりの “あの歌”。ジャニーズWESTが歌う「いまだ!!」もまた、誰かにとってのお決まりの “あの歌” になる。大きくなって振り返った時に、幼少期の思い出とセットになって脳内で流れる曲になるのだ。新エンディングテーマに決まったことが発表された時、言いようのない幸福感におそわれた。そして、今年こそは紅白歌合戦も夢じゃない!とガッツポーズを決めたのも事実である。

楽曲制作を行なった松井五郎馬飼野康二はそれぞれがヒットメイカーであり、さらに「勇気100%」などの名曲を生み出した最強タッグである。最近では、ステイホーム期間に披露され大きな話題を呼んだ「ジャニーズ手洗いソング」もこのタッグによるものだ。

:今を生きる子どもたちの思い出ソングになるに違いない、心躍る応援ソング。

 

 

M4:はんぶんこ
作詞:ジャニーズWEST / MINE 作曲:川口進 / MINE / Atsushi Shimada

ジャニーズWEST | Johnny's net
「証拠」がリリースされた今日、公開されたメンバー制作による「はんぶんこ」のMVがリンク内のページ下部にある。過去の映像やプライベート写真もふんだんに散りばめられたこの映像は、メンバーの藤井流星が編集を行なったもの。多くは語らない。1度でいいから、見てほしい。

 新型コロナの流行により、全世界レベルで強いられたステイホーム期間。そんな時に、“ファンや周りの人たちに元気を届けたい” という一心で生まれたこの楽曲。メンバー全員による作詞曲で、それぞれ自分のパートは自分で作詞を行なったそう。そのため、決して統一感のある作品とはいえない。でも、数字の使い方や表現方法はバラバラなはずなのに、どこかしっくりとまとまっている感じもある。その理由はただ1つ、クサい言い方をすれば、歌詞にこめた “想い” が7人全員に共通していたからだ。その “想い” は、CD発売のタイミングで公開された藤井流星編集による「はんぶんこ」の動画にぎゅっと詰まっていた。広い世界に向けたものじゃなく、今この瞬間に映像を見ている “あなた” に伝えたいという “想い”だ。無償の愛って、家族間だけのものじゃないんだなと。楽曲と映像に触れて、なぜだか愛されている自覚が生まれた気がする。

今日の涙をはんぶんこする人孤独や不安を分け合って手を繋ぐ人愛を持ち寄って大きな愛にする人。ここでもメンバーそれぞれの “らしさ” が現れていたし、分け合ったり持ち寄ったりして人は生きていくんだなと、当たり前なはずの事実に安心した。

全文を載せたいけれど、それは勿体ないので、特にジャニーズWESTを体現していると感じたこの部分を。

ー幸せのカケラ 拾い集めて 誰かに分けられる人になろうー

グループの末っ子・のんちゃんが書いたこのパートは、のんちゃんっぽさもあるけど、グループ全員を表している気もする。ジャニーズWESTは、嬉しかった出来事や優しさを分け合える人たちだ。

作曲を務めた川口進は、ジャニーズWESTの楽曲を語る上で欠かすことのできない人物だ。メンバーにとってもファンにとっても大切な1曲「KIZUNA」や、あいみょんが作詞を務めた「Time goes by」のほか、「僕ら今日も生きている」など、聴いて損はない名曲ばかり。メンバーと歌詞を共作し作曲も担当したMiNEは、スーパーテン上げソング「僕らの軌跡〜ジャニーズWEST 列島縦断〜」や激おしゃソング「Baby Good!!!」なども手がけており、正直クレジットを見た時の “間違いない感” は尋常でない。

ジャニーズWESTの “はんぶん” を担う私たちに、怖いものなんて何もない。

 

 

 

 

 正直、記事を書き始めた時はこんな文章量になるなんて思ってもみなかった。サクッと各形態のおすすめポイントを紹介して、今「証拠」を購入するかどうか迷っている人の背中をほんの少しでも押せたらな〜くらいの動機だったはず。要点がわかりづらすぎるので、結局どの形態を買えばいいか分からずじまいかもしれない。けど、ここまで書いて気づいたことがある。

どの形態を購入しても、1ミリも後悔することはない。
(ちなみに今発売されている【通常盤(初回プレス仕様)】なら、 さらにスペシャルな映像特典が見られちゃうぞ!!!)

  

 これから先、どんどん大きく頼もしくなっていくであろうジャニーズWESTの渾身の1曲をぜひとも聴いてみてほしい。